ライブハウスとは

これからボーカルとしての勉強や訓練を始めようと考えている方の中には、ソロボーカルとして舞台に立ったり、仲間を探してバンドを組んだりすることを考えている方も多いと思います。


人前で自分のパフォーマンスを披露するという場合、ライブハウスは最も身近な舞台のひとつなのではないでしょうか。ストリートではなく、きちんとした音響設備の用意されているライブハウスでのパフォーマンスは、やはりクオリティが違います。


ライブハウスは身近なものではありますが、実際にライブハウスとはどういう場所なのかと聞かれると、漠然としたイメージしかないという方も多いのではないでしょうか。

ライブハウスの定義とは

ライブハウスに明確な定義はありませんが、一般的には、立ち見を中心とした小さなコンサートホール、もしくは動かせるテーブルを座席として提供している飲食店のことを指します。テーブルが動かせるためにフロアとステージの距離が近く、出演者と客が一体となって音楽やパフォーマンスを楽しむことができるのが特徴です。


ライブハウスにはそれぞれ特色があります。ロック系のステージが多いところ、ジャズ系のステージが多いところなど、オーナーの趣味や客層などによって違いがあり、自分の音楽観に合う出演者の多い店舗を見つけることが、ライブハウスを楽しむための第一歩と言えるでしょう。

ライブハウスを利用するメリット、デメリット

ライブハウスを利用するメリットは、なんといっても店舗に音響設備があらかじめ用意されていることです。出演者が持ち込むべき機材を最小限に抑えることができるというのは、利用を考えている方には非常に大きなポイントです。演奏のためのステージが用意されているというのもメリットと言えるでしょう。パフォーマンスのために会場設営をする手間が省け、演奏に集中することができます。


反面、ライブハウスというのは小規模な店舗が多いため、出演者の満足できる音響効果が得られないという場合が出てきます。自分のパフォーマンスの完成度に自信のある方であれば、音のクオリティが低いことにがっかりすることがあるかもしれません。ジャンルが違うライブハウスでは、自分の出したい音と違った音が出てしまうというケースもあります。また、コンサートホールに分類されるライブハウスであっても、大掛かりな舞台装置は用意されていないのが普通です。照明の色を変えたり、スモークを焚いたりするのが最大限の演出と考えて良いでしょう。